GSI クレオス ラインチゼル

クレオスのラインチゼルを買ってみました
スジボリ用のタガネですね



本体+付属の（2310円）0.3㎜と.02㎜の替刃（840円）

今まではモールドはナイフとケガキ針で彫ってきたのですが
これだと0.2から0.3㎜くらいの線を彫る時に、線がガタついてしまったり
そこの部分がどうしてもV字になってしまったりと
きれいな線がカッチリと彫れなかったので
スジボリツールの新定番と言われている本製品を使ってみました





早速線の引き比べ、右から
①デザインナイフで3回切り込む
②デザインナイフの背（0.4㎜厚）で彫る
③ケガキ針で深めに彫る
④ケガキ針で浅めに彫る
⑤ラインチゼル0.3㎜
⑥ラインチゼル0.2㎜
それぞれで線を引き、いつもの手順で表面処理とサフ吹き

①･･･0.1ミリ以下の極細の線が彫れる
②･･･底部がきれいな凹になるが、モールドとしては少し太すぎる
③･･･0.3ミリくらいの太めのモールド、バリのせいで若干線がガタつく
④･･･0.2ミリくらいの細めのモールド、細くなったせいでガタつきが目立つ

これらに対してラインチゼルは、底部がU字に近くなっており
バリがほとんど無く、ガタつきの無い線が彫れます



また、使ってみて驚いたのが
途切れのないきれいな切り子が出てきたこと
切削感もスーッと一様になめらかな感じで
きれいな線が彫れているなー、という感じがします

針ではなくタガネなので、線の曲がり角や曲線など
直線以外の形を彫るにはツールの向きを変える必要があるので
若干その部分の線は太くなりますが、これは操作の慣れの問題ですね



あと、太さの違うタガネに何の印もついていなかったので
見分けられるように傷を彫りました

奇麗な直線モールドが彫れるという点に関しては素晴らしいツールだと思います
ただ、替刃の値段が高いので、どのくらい切れ味が持続するのか心配です