パテ、接着剤系素材まとめ

最近パテを使い始めたので
その辺の感想

・タミヤセメント
模型用としてはもっとも一般的な接着剤
プラスチック自体を溶かして接着しているので
しっかり硬化させればパーツ同士の境を消す事も出来る
なおかつつなぎの成分も少し入っているので、硬化前でも粘着力がある
欠点は硬化が遅い事、ヤスリをかけられるまでに最低でも丸一日
プラ同士を完全に癒着させるなら丸三日は放置する必要がある


・リモネン系セメント（タミヤ流し込みセメント、ガイアのリモちゃん等）
上の接着剤のつなぎ成分がないタイプ
サラサラで水に近い粘度なので、その名の通り毛細管現象を利用して隙間から流し込める
ただしつなぎ成分がないので、接着面同士が密着していないと使えない
硬化は比較的速いが、それでもタミヤセメントの2倍程度


・WAVE　黒い瞬間接着剤
現在の主兵装
色つきで、どれくらい塗ったのか一目で分かる
瞬間接着剤にしては硬化が遅めなので、接着位置を間違えても修正できる
粘度が高いので、盛り上げてパテの代わりにも出来る
硬化後の切削感は柔らかめなので、ナイフでサクサク削れる
硬化促進剤との併用で、すぐに固まってくれる
などなど、模型用接着剤としてパーフェクトに近い性能を持っている
ただし、色が付いてしまうので当然塗装前提
あと、多めに盛り上げて硬化促進剤を吹いた時に気泡が出来やすい
体積比半分くらいのベビーパウダーを混ぜると
アルテコの瞬着パテのようなサクサクとした切削感になります


・WAVE　x3G　高強度瞬間接着剤
現在の副兵装
無色、低粘度の普通の接着剤
2グラム×３個入りと、固まって使えなくなりやすいこの手の接着剤にはちょうど良い
主に流し込んで隙間を埋めたり、補強したりするのに使います
硬化促進剤を吹いても白くなりにくいのも良いです


・アルテコ瞬間接着剤　白
低粘度、速乾型のノーマルタイプ
小さな気泡の群れを一気に埋める時や、少しだけ厚みを増したい時に手軽に使える
硬化が速いのでプラスチック同士以外をくっつける時にも使いやすい
ただ、硬化が速すぎるのでずれてくっつけてしまった時に修正がきかない
このシリーズはあまり売っていない上に高いです


・アルテコ瞬間接着剤　黒
中粘度、高強度の強度優先タイプ
完全に接着用、堅すぎて削りにくいので造形には向かない
とにかく強い、プラ棒と立てる時など、接着面が狭い時に威力を発揮する
プラの厚みが薄い時に裏から補強する時にもこれ


・アルテコ瞬間接着剤　赤
造形向きの高粘度タイプ、主兵装の黒瞬着と比べてやや低粘度、速乾
黒瞬着と違って硬化すると結構堅くなるので
比較的強度が必要になる造形に使う
でも無色透明なので、どうしても黒瞬着と比べて造形に向きにくい


・アルテコ瞬間接着剤　青、黄
青→白化しにくい
黄→超速乾
買ってみたは良いけど、使い道が思いつかない
超速乾型は大きな隙間に大量に充填する時に使えるか？


・タミヤ　ラッカーパテ
ラッカー性なのでプラスチックに対して食い付きが良い
ただし、乾燥がきわめて遅く、硬化後も強度が無くてぽろぽろ崩れる
サフの上からちょっとした修正をしたい時に溶きパテにして使うくらい


・クレオス　エポキシパテ高密度型
軽量型と違って高強度で気泡もほとんど出来ない
しかし、完全硬化するとバカみたいに堅いのであまり造形向きではない
裏側から補強する時や、充填して重り代わりにする時に使う


・アルテコ瞬間接着パテ
5分程度で硬化する超速乾パテ
そもそも混ぜたり(ry
しかし軽めの切削感と、自分である程度粘度を調整できる所は好き
ただし気泡が多くできるので、瞬間接着剤をカバーしてやる必要がある
強度は低いが、上から瞬間接着剤を塗る前提なのであまり気にならない
汎用性は高そうなので、新しい使い方を見つけていきたい


・WESCO　マジックスカルプ
プラ板と半々位まで使用頻度が上がってきたエポキシパテ
カリカリとして削りやすく、なおかつ角出しにも耐える強度を持っている
ヤスリで削れるまでは８時間くらい、それより早いとヤスリにカスが残る
こねてすぐは柔らかいので、２時間くらいしたら大まかに造形して
更に２時間くらいたってからナイフで余分なところを切り出すと削り出しが楽
プラへの食い付きは微妙なので、固まってから接着剤で付ける方が良い
ただし、かなり重いので中実にする時は注意